中大規模木造 設計の流れ

設計
企画
基本設計
実施設計
確認申請

企画

建物の用途、規模、予算など基本方針を検討

設計者の選定(プロポーザル含む)もこの段階で行われる。
この段階で助成金の利用など考慮し木材指定が基本方針に入るケースもある。

基本設計

建物の用途、規模、予算など基本方針を検討

非住宅の場合は特に防耐火仕様や設備計画等も配慮し計画する。

この段階で木材仕様が決まることも多いため、木材供給体制の構築も検討した方が良い。
特に国産材、地域材、CLTなどを使う場合は、早期の確認が重要。
木造ファブリケータや木造コーディネーターと呼ばれる設計から木材調達、加工、施工まで対応可能な先もあるので、中大規模木造に不慣れな設計者・施工者は相談してみるのも良い。

関連するサポート

  • 木造建築・構造・接合部のご相談
  • 建築パートナーのマッチング
  • 金物のご提案、お見積
  • 接合部の検証・総合試験

実施設計

基本設計を基に意匠設計と連携して仕様の確定から構造計算書、構造図など申請図書を作成。

構造計算書:建物全体の検討、各部材の検討、接合部の検討など
構造図:伏せ図、架構詳細図、標準図、特記仕様書など

構造、部材・部位などに応じて、他の設計者と連携しながら役割分担するケースもある。
特殊な接合部の設計は、木材加工先(プレカット工場)に加工可否を相談することをお勧めします。

関連するサポート

  • 木造建築・構造・接合部のご相談
  • 設計支援ツールの提供
  • 接合部の検証・総合試験

確認申請

申請図書の審査と質疑の対応

建物の規模や構造計算ルートによって、構造計算適合性判定の審査が必要なケースもあります。

中大規模木造 施工の流れ

施工
施工者の選定
積算
部材発注
加工
着工
部材搬入
木工事
竣工

施工者の選定

施工者を選定し、部材供給体制や施工体制を確定

木材供給、木材加工の事前検討は早期に行い、この段階では商流確定できる良い。
地域材の指定などは多量の場合、伐採から乾燥、製材まで見込んだ時間が必要となる。
特に単年度の助成金などを利用する場合は要注意

関連するサポート

  • 建築パートナーのマッチング

積算

各種部材の積算及び見積り

部材発注

各種部材の発注

特注品金物や、製作金物は製作期間が必要なため、見積り時に納期を確認し余裕をもって発注する。
木材加工の可否を事前確認していない場合、この段階でおさまり変更が必要になるケースもある。

関連するサポート

  • 金物のご提案、お見積

加工

プレカット工場で木材加工

プレカット工場で木材加工と合わせて、金物工法などの一部金物を先行取り付けする場合は
現場搬入に先行して一部金物をプレカット工場へ納品する必要があることに注意。

部材搬入

現場の工程に合わせて部材を搬入

木材や金物は一度に搬入すると保管場所が広く必要だったり、必要部材が探しづらくなる。
現場の工程に合わせて搬入出来れば、効率よく作業できる。ただし運送費と効率のどちらを優先するかは要検討。

主な工程

  • 基礎(アンカーボルト)
  • 土台敷き(土台座金、柱脚金物)

木工事

現場の工程に合わせて建方

特殊なおさまりや、複雑な接合部などは作業手順や必要人員を確認するため、事前に3次元CADなどを使ったシミュレーションや、モックアップによるテスト施工など行うケースもある。

竣工

建物完成