2026年7月1日に継手部において100kN以上の接合部耐力を実現するMP継手プレート type-SCとtype-DPがBXカネシンからリリースされました。
今回はトラスの引張材における継手部に対して使いやすいMP継手プレートをtype-SCとtype-DPそれぞれの特徴に触れながら紹介します。

MP継手プレート type-SC
ビス(Screw)を使用する2枚で1セットの金物で継手部に鋼板添え板接合します。
引張耐力に違いで1セットでTPSC-56(56.4kN)とTPSC-129(129.8kN)があります。

type-SCには下記の特徴があります。
- 継手において在来継手(腰掛蟻継や腰掛鎌継)などの継手加工と併用して使う
- 引張力のみ負担するため、せん断力に対しては在来継手等で負担
- 特殊な加工機を用いずとも施工が可能
- 金物は現しになるが黒色仕様(受注生産)を用意している
- ビス接合なので木材側の事前孔あけや、施工時金物と木材の孔位置合わせが不要
現場で施工する際には地組の段階で継手部を在来継手等により先に接合させてからMP継手プレート type-SCをビス留めすると取り付けやすいでしょう。
MP継手ビスどめプレート type-DP
ドリフトピンを使用する金物で継手部に鋼板挿入して接合します。
引張耐力の違いでTPDP-56(56.5kN)、TPDP-96(96.9kN)があり、TPDP-56を同じ継手部に2枚梁せい方向に使うことで147.0kNの引張耐力となります。

type-DPには下記の特徴があります。
- 引張力とせん断力を負担するため、複合応力の検討が必要
- せん断耐力についても試験で確認
- 金物が現しにならないため意匠性に優れる
- スリットの加工は手加工か、特殊加工機を想定
- 先行ピンの機構を有するため、施工性が良い
type-DPもtype-SC同様地組での取付を想定していますが、
横架材を立たせた状態で金物をスリット内に挿入するか、
それとも横架材を寝かせた状態で金物を横からスライドして挿入するかは施工計画次第となってきます。
事前に担当者間で協議することを推奨します。
さいごに
接合形式や最大耐力等をまとめると下の表になります。

一見、type-DPの方が最大引張耐力が高く、金物も現しにならないため使いやすそうですが、継手部に生じるせん断力もtype-DPで負担しなければなりません。
複合応力の検定をするとせん断力によっては思いのほか引張力を負担できないケースがあります。
一方type-SCは、構造設計上せん断力については木材加工等で伝達させるため、
継手部に生じる引張力に対してtype-SCの引張耐力とそのまま比較することができます。
トラスなどの引張材に天井等の荷重がせん断力として作用する場合は
臨機応変にMP継手プレートのタイプを使い分けると良いでしょう。
またtype-SCやtype-DPそれぞれ横架材の適用断面が異なります。
設計段階でBXカネシンHPで公開されている取扱説明書を事前によく読んでおきましょう。
さらにBXカネシンのユーザー登録をしていただくとMP継手プレートなどの構造標準図をユーザーダウンロードページでダウンロードできます(登録ページは後述)。
MP継手プレートのリリースに合わせて標準図を公開していますのでぜひユーザー登録してご覧ください。
(MP継手プレート type-SCとMP継手プレート type-DPの構造標準図は共通のものになります)

今回のコラムで紹介した製品:MP継手プレートtype-SC, MP継手プレートtype-DP
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