ご相談事例

【相談事例15】N値計算の筋かいの補正値について教えてください。

Q. N値計算を行う際の、筋かいの場合の補正値とはなんですか?
A.筋かい耐力壁は、筋かいが圧縮材となる場合と引張材となる場合で性能が異なるため、N値を算出する際、耐力壁の倍率の差に補正値を加える必要が有ります。
N値の算出方法

例えば、45×90mmの筋かい耐力壁は、告示上では2.0倍の耐力壁となりますが、圧縮筋かいの方が引張筋かいより、剛性・耐力が高いので、圧縮筋かいが柱頭を突き上げる力は2.5倍相当、引張筋かいが柱脚を引き上げる力は1.5倍相当の耐力壁が取り付いている場合と同等の引抜力が生じることとして、N値を検討する必要が有ります。

圧縮筋かいと引張筋かいの違い

筋かいの断面や取り付き方によって、必要な引抜力が変わります。そのため、仕様に応じて補正値は異なり、『2025年版 建築物の構造関係技術基準解説書』の表3.3-4,3.3-5に値が記載されております。

また、(公財)日本住宅・木材技術センターより発行の『木造軸組構法住宅の構造計画【令和7年4月施行対応版】』では、補正値の表をイラスト付きで記載しており、BXカネシンのHP(接合金物を選択するための算定式)でも同じ内容の表を公開しております。

例えば、山形で筋かいが配置されている場合は下記の表となります。

筋かいが山形に取り付く場合の壁倍率補正値

左上のイラストで水色になっている柱がN値を算出する柱で、左の列が柱の片側に取り付く筋かい、上の行が反対側に取り付く筋かいの仕様を示しております。

柱頭の両側に45×90の筋かいが取り付く場合は、補正値が1.0となるので、N値検討で使用する壁倍率の差A1は1.0となります。

筋かい山形配置の場合の算出方法