日本初の総製材あらわし木造4階建ての複合施設。土台・柱・梁の無垢製材がすべてあらわしの内部意匠となっており、スケルトン階段はCLT材のみで構成されている。脱炭素社会に寄与する建築行為である点、建築基準法第21条第1項但し書きを適用できる敷地条件を最大限に活かせるという点で木造建築を採用。日本初の試みという事で、計画段階ではパートナーとなる構造設計者やプレカットメーカーがなかなか決まらない苦労があった。設計のポイントとしては、4つの構造コアを居室や設備コアなどの機能空間とし、建物中央、1階から4階までの吹き抜け空間を介して共用スペースの様々なアクティビティが交錯する立体的な空間としている。土台、柱はJAS国産材(無垢材)、横架材はJAS米マツ材(無垢材)、階段はJAS材CLT90厚を使用。柱・横架材の接合部に特注金物、プレセッターSUを使用している。BXカネシンからはプレセッターSUを納品した。