Q.門型フレームなら大きな開口部を設けながら構造上の安全性も確保できると聞きました。おすすめの製品はありますか。
A.ベースセッター耐力壁の使用をおすすめします。
ベースセッター耐力壁とは
幅450mmのベースセッター耐力壁により開口部を大きく確保したい構面(通り)でも地震や風圧力による水平力に抵抗できます。
開口部の両脇、もしくは片側にベースセッター耐力壁を設けるご提案をすることが多いです。


くわしくはBXカネシン製品ページをご覧ください。
https://www.kaneshin.co.jp/products/productsd.php?icd=1000827&kcd=4-7
ご相談事例でも1度ご紹介しています。
ご相談をお聞きすると門型フレームをご要望の設計者は下記の課題を1度に解決したいと考える方が多いです。
- 車庫や倉庫の開口部(車の出入り口やシャッター)確保のため梁のスパンをとばしたい
- 大きな開口部を設けた通りでも水平力に抵抗できるようにしたい
ベースセッター耐力壁は省スペースでも耐力を確保できる製品なので、上記のうち2つ目の課題に対して解決できる製品です。
スパンをとばすことに関しては梁の構造計算で対処していただくかたちになります。
梁端部とベースセッター耐力壁の納まりについては梁勝ちにしていただくか、柱勝ちにする場合はプレセッターSU等の金物工法をお使いいただくと、梁端部のせん断耐力を確保しやすいです。
一方でベースセッター耐力壁よりも前に開発されたプレセッター門型フレームセットという商品もあります。
プレセッター門型フレームセットとは
プレセッター梁受金物と門型フレーム専用の金物、および構造用合板を使用することにより水平力に対して柱梁で抵抗します。
構造計算によりますが柱の内法で約5700mmのスパンをとばことができる一方で、
柱梁の断面やフレームの高さ等に制約が多く、構造計算もフレーム解析により安全性の確認が必要です。
詳しくは下記リンクよりBXカネシン「CSセンターが疑問を解決」をご覧ください。
https://www.kaneshin.co.jp/support/solution/details.php?n=1001769

前述のベースセッター耐力壁と異なり、梁の方も仕様(断面や長さ)がある程度決まっています。
開口部を設けると同時に耐力もある程度確保できますが、
スパンをどの程度とばせるかについては、仕様で決まっています(柱内法で約5700mm)。
門型フレームの配置にはルールがありますので計画によっては適用外になる可能性もあります。
その点、後発のベースセッター耐力壁は梁に関しては仕様に含まれていないので、設計者の工夫次第で長スパンを実現しやすいものになっています。
まとめ
「門型フレームで何とかならないか」という問合せを毎年お受けしております。
ただ、お話を聞くとその主旨は「耐力を確保しつつ開口部を設けたい」というケースがほとんどです。
長スパンに対しては梁の構造計算、もしくは特注サイズの梁断面で対処可能であるため、水平耐力を確保できる製品をご紹介しています。
また、門型フレームはフレームの両脇に扁平柱を設けなくてはなりませんが、ベースセッター耐力壁でしたら必ずしも両脇である必要は無く、片側に2枚奥行方向に並べてより大きく開口を確保することも可能です。
構造金物相談所ではベースセッター耐力壁の使い方や配置の仕方、BXカネシンHPで公開している設計ツールに関する相談を受け付けております。
もし実案件等でご相談事がある方は下記のURLから開ける「相談できること」の【相談してみる】より図面などを添付して気軽にご相談ください。